小湊美和Kominato Live 2014 ~小湊美和として初の本格的ワンマンライヴ
小湊美和としての最初のソロライヴは2002.7.28 "What's the purpose? Road to Grammy.." 六本木GQがある。しかし、これは愛のチカラのインストアライブキャンペーンの連続参加者を限定招待というイベントであり、正規のソロライヴとは言えない。
2006.11.25代々木ライブハウスBogaloo(ブーガル)「ハッスルツアー Vol.29」が初のワンマンのように思えるがブログには「小湊美和1組目」という記述があるので対バン型式だったと思われ、これも本格的ワンマンではないようだ。(私は参加していないので詳細不明)
この日の渋谷gee-ge.の出演は、小湊美和だけであり、全2時間、ゲストありという、真にワンマンライヴと言うに相応しいものであり、ファン認定としては、記念すべき小湊美和の初本格ワンマンライヴということにしたい。
ここ数年ゲストやイベント出演というかたちではあるが、徐々に活動を増やしてきたkomi、今回のライヴは昨年末のハロプロのイベントで太陽とシスコムーンが限定復活したときに思いついたということで、もともと誕生日ライヴとして2月15日に計画していた。しかし、準備期間が足りず3月末の開催になった。フルステージとしては、2009年10月4日の太陽とシスコムーン復活ライヴ以来ということになる。
会場の渋谷gee-ge.は立ち見が10名ほど出る状態、開演直前にたどりついた私は最後列に席をなんとか確保。4年半ぶりのコミのライブだが、特に緊張して迎えたわけでは無い。ただ車を4時間も運転してきた直後だったので喉が乾いていてウーロン茶を一気飲みし、携帯の電源を落とし、静かに最初の音を待っていた。
はじまりからの2曲はpriestの曲。priestだとヴォーカルと尺八のツートップというカタチになるが、今回のakiは舞台右側のサポートの位置にいる。左側に作編曲家 TATOOのピアノ、コミのほぼ真後ろにギターの目木とーるという配置。
コミライブ初のゲストコーナーではlinked horizonの横浜アリーナでのライヴで共演したmaoが登場。3曲すべてコミとの共演。コミのバックコーラスは美しい。
インスト曲に続いてはカバーコーナー。TATOO作曲、池田綾子の「はなびら」は超絶ヴォーカルの曲、コミの声域ぴったりでは無いが、コミ唄のチカラを存分に発揮しまずは成功。
太陽とシスコムーンのナンバーでは代表的なハモリの曲Everyday Everywhereを独りで唄う。太シス時代より声の幅が広がったコミによる新しい表現、もっと極めていけそう。
そして、私としては初生「愛のチカラ」。ソロデビュー曲だがあのCDではサウンドがチープだったし声がちょっと細い感じだった。ピアノと尺八というバックでコミの声がのびやか唄い上げる。まさにこれが聴きたかった瞬間。これであと10年は生きていける。これで今日のミッションは達成された。
アンコールの月と太陽はもうコミのソロ唄として完成されている感じ。
とまぁ、久々の遠征ということもあり絶賛してしまうわけだが、これがせめて年に一回聴ければと思うのは欲張りというものだろうか。
小湊美和という楽器の性質からすれば、数をこなせばさらに磨きがかかり、唄の奇跡を招来できる凄みが加わって来ることは確実なのだ。
楽しみにして、楽しめれば、それでもちろん充分だけれど、それでもあえて私が小湊美和を追いかけている理由には、その先の未知の凄い世界がときどき垣間見れるからなのだ。
なかなか全力でライブ活動をする事ができなかったコミ(どんな事情があるかは問わないが、自身のモチベーションという面も大きいと思う)
もったいないと言う表現が適切なのかわからないが、やっぱりちょっともったいない。
アンコールのMCでは、10年後も唄っていたいと自ら語っていた。唄う事では間違いなく最高のクオリティーを発揮できるひとなのだ。その歌唄いとしての能力は圧倒的なので、あとはどうやってそれを支え活かしていくのか。(セルフマネージメント、セルフプロデュースというのは、やはり辛いものがある。現場だけでライブ活動はなりなってはいかないものなのだ。)
おだてるのか、なだめるのか、誘うのか・・・でも追い詰めてはいけないし・・・とファンは優しい。
とにかく、この日久々の(そしてたぶん最初の本格ワンマンの)ステージで、2時間立って歌い通し、人々を感動させられる事を証明したという意味は大きい。
(yuni)
01、Progress
06、花のあとさき(Guest mao)
09、YUYAKE instlmental
En1、月と太陽
懐メロ友の会「番外編」"komi birthday event" †2003年11月23日 東京早稲田 ドレミファ館早稲田店6F Party Room
ファンサービス!楽しいひととき †
懐メロ友の会第3回 †2003年11月23日 東京高田馬場 Lone Star☆Cafe
ツインギターで夢心地 †
懐メロ友の会第2回 †2003年 5月31日 東京高田馬場 Lone Star☆Cafe
[SETLIST]
M01_オリビアを聴きながら~
M10_愛しいひとへ~ 懐メロ友の会第1回「集会」 †2003年 3月15日 東京 新宿 Fade in Cafe
セットリストとか、オフィシャルの方でいずれ報告されるでしょうし、けいじばんでもいろいろ出てるので、ここでは私の思い入れたっぷりの感想を書くことにします。いずれ別のかたちでainochikaraにライブレポートのページとして掲載できると思いますが、いまはHTMLいじる気力がないのでここで書きます。
本当に年甲斐もなく、胸が高鳴るというか、始めてのデートの緊張ともまた違ったタイプのテンションで、集会の場に臨みました。
最前列確保のつもりで、かなり早く現場付近に着いたのですが、結局あたりをしばらく散歩して、厚生年金会館に立ち寄って昔のライブのことなんか思い出したりして、時間つぶしをしてしまいました。
思ったよりも、狭い場所で、座れない人が出るほどの満員状態でしたが、そのギュッと詰まった感じの空間がとても居心地が良いライブでした。
本当にリラックスした感じで、ふつうにおしゃべりしながら、じゃぁ次はこれ歌おうかな、みたいなノリでしたが、あまりの親密感に客席のほうは最初はちょっととまどい気味だったかもしれません。控え室(って別に仕切も何にもない)丸見え状態で、あれでお酒がなければ、観客の方があがっちゃったでしょう。
さて、歌いはじめると、それはさすがにコミの世界。なにげなくリクエストに応えるというスタイルで、箱から紙をとりだしながら、誰もが知ってる超名曲ばかりを歌うコミ。それがちゃんと小湊流になっている。
「太陽とシスコムーンというグループのデビュー曲らしいんですけど・・」というMCで歌ってくれた「月と太陽」なんて、見事にオリジナルな作品に仕上がっていたし、テレサ・テン、ミニー・リパートン、カレン・カーペンターとか、めちゃくちゃ歌のうまい人たちの持ち歌を、さりげなく歌ってしまう度胸。
その仕上がり具合に多少の差はありましたが、だれもが知ってる名曲を、丁寧に、心をこめて歌うという姿勢には、尊敬の言葉をあててもいいくらいです。
最近のJ-POPな人たちの歌について思う最大の疑問は、この程度のレベルで無理にオリジナル作らなくても、ということです。いつのまにか、歌手がアーティストと呼ばれるようになり、皆がシンガーソングライターでなきゃいけないみたいな風潮になり、自分自身の言葉もメロディーもまだ他人様に聴いていただくようなレベルになってないような人たちが、とりあえず造ったったみたいな、プロの作品としてどうかなというような楽曲が多すぎる気がします。一方で、自分で歌わないプロの作詞家や作曲家がやっていけないらしい。みんなそこそこ声も出るし、サウンドも良くなってる、でも肝心の歌の表現があまりにも薄っぺらじゃないか。
カバー曲ブームというのもわかる気がします。歌がうまい人じゃないとカバーはできない。歌はうまいけど作詞や作曲は、まぁファンなら聴くけどね、感じの人って言っちゃ悪いけどけっこういます。
もっと、もっと、歌を大切にして欲しい。そして、もしオリジナル曲をやるなら、絶対に自分しかできない何かがないと、本当のオリジナルと呼べないのでは?
その点、究極のカバー曲「民謡」をベースに持っている小湊美和は強い。
「こんなことをずっとやりたかった」というコミの言葉には、ファンと近い距離で、みんなでリラックスして楽しめる場が欲しかったというだけでなくて、歌い手としてのチャレンジという意味を感じました。
そして、とにかく場数を踏むということが、最強の素材でできている小湊美和という歌手を鍛えるのにいちばん必要なことじゃないか、不遜にも私はそう思いました。その意味で、大げさに構えることなく、とにかくいろんなかたちで、ライブをやっていくことに乗り出したコミに大賛成。
そして、ファンとしては、そんなコミに対して、こちらからもチャレンジをしかけるようにしたい。そう、無理難題をどんどん出していく、そのプロセスでファンもまた鍛えられていきます。
これからは、出来の悪い歌には拍手しないぞ!って覚悟もいるかもね。心優しいファンであるなら。 |