違和感のなぞ

  • やまとごごろ、とか大和魂ということばが、どうしてもある種の違和感をもって心の入口にひっかかる、それは日本人にとっても、日本人でない日本国民にとっても、あるいは世界の人にとっても、ちょっとした不安材料なのです。

  • 少なくとも私にとって、それは違和感なのか、郷愁なのか、よくわからないけれど、でも言い切るということの、重み、潔さというか、しなかやさというか、ともかく、里夜唄で唄いこまれた「誇れ大和心」ということばの振動はいまだに、どのような反響を返していいのかわからずに、私のなかをめぐっています。