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    [[小湊美和>ライヴレポート/小湊美和]]
    
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    *太陽とシスコムーン [#ld4ddaf0]
    **太陽とシスコムーン LIVE 2009 Last&NewDecade [#mf014acf]
    2009年10月4日(日)東京渋谷 club asia P 
    [[priest>ライヴレポート/priest]]
    
    komiファンとしては、太陽とシスコムーンを生で見たことがないというのは、なんとも居心地の悪いものだった。しかしそれはタイムマシンが無ければかなわない夢のようなものだと諦めていた。そんなまさかの夢が現実になった瞬間。それは結成から10年の時を超えて復活した幻なのか、それとも次の10年を占う賭けなのか。
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    太陽とシスコムーンのメンバーのなかで、結成10年をいちばん意識していたのはkomiだった。なにかできたら良いというような事は去年あたりからブログでも書いていたけれど<[[これ>http://kominato.jugem.jp/?month=200810]]>、その頃は現実になるとは誰も考えていなかっただろう。しかし、密かにkomiには確信があったのかもしれない。本当に真剣に願うことは実現するという確信が。
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    [[club asia P>http://asiap.iflyer.jp/venue/]]は、年齢層も幅広い300名がスタンディングで見守るなか、はじまったライヴ。最初のうちはお互いにどこに焦点を合わせていいのかちょっと探り合いのような雰囲気もあった。すでに大阪と東京の昼公演にも参加していたファンは、最初から熱い盛り上がりだったけれど、久々のファンや私のような初めての参加者にとってはノリのポイントがつかめず、まわりに合わせるのか、ステージに集中するのか中途半端な気持ちもあった。しかし、彼女たちのステージが進むにつれて、そうした迷いはいつのまにか消えてしまった。
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    背の低い私はステージが見やすいという理由で客席左側のいちばん後ろの階段状になった場所を選んだのだけれど、バランスを崩したら危険であることなどすっかり忘れて、いつのまにか飛び跳ねていた。正直足をくじきそうな瞬間もあった。でも自然に身体が跳ねていたのだ。(バランス感覚はまだ失われていなかったし、筋力もまだまだ大丈夫だということが証明されたわけだ)
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    komiの歌唱力の素晴らしさはいまさら語るまでもないのだけれど、ソロのときよりも断然はじけた表現で、客席をグイグイと引っ張っていく。毒舌トークも含めて全体をリードしていく姿には、このライヴが実現したことの喜びと、想いが実現したという自信があふれていた。ここはkomiにとってはホームグラウンドなのだ。観客すべてを味方につければ、なんでも「戦い」にしてしまう彼女でさえ、楽しみのほうが勝ってくる。だから舞台も客席に一体になってはじけることができる。ダンスはできないと繰り返し語ってきたkomiが、本当に踊っているのだ。(客観的に見てそのダンスが一流でないことはこの際問題ではないとしよう)
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    稲葉貴子のダンスはかつての映像と比べても格段にレベルが上がっている、ダンスについてはあっちゅのリードが舞台を締めていたことは間違いない。歌唱力も「太陽」現役時代よりは幅が出ているし、声質が格段に良くなっている。黙って9年を過ごしてきたわけではないことがよくわかる。
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    あの狭いステージでアクロバットを披露した信田美帆だが。いまや彼女は歌や踊りだけでなく、じつに存在感があるアーティストになっている。かつての舞台を知らない私としてはそれは新鮮な驚きでさえあった。
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    確かに、歌やダンスを切りとって他と比較すれば、太陽とシスコムーンは決して超一流のグループとは言えないかもしれない。しかし、目の前で見る、というよりもあの空間を共有するという体験を通してわかることは、客席とステージが一体になった場が生み出すチカラだ。これこそがエンターテイメントに真髄、こうした体験をしたいからこそ、人々はアーティストを求めるのだし、アイドルに絶叫するのだ。
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    かわいいだけのアイドル(アイドルの原点はかわいさだけれど)ではない、でもアイドルの本質に迫ろうとする、きわめて特異なグループだった太陽とシスコムーン。結成わずか1年半で、一定の役割を終えたということで、メンバーの意思ではなく企画側の方針でプロジェクトは解散されてしまった。あれから9年を目前にして、一応アップフロントの主催というかたちではあっても、ほぼ商業ベースとは別の世界で、限りなく手作りの自主公演に近いかたちで実現した復活劇。太陽とシスコムーンを「成仏させる」という言葉に込められた、実に様々な思いとともに、最初で最後の復活劇の幕は降ろされた。
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    小湊美和が仕掛けたこの復活劇は、実は次の10年へむけての、大きな一歩なのだ。解散から9年、決して思い通りにはいかなかった2ndステージの日々。いまここで原点を確かめあって、絶対に実現したいという強い想いがあれば、夢は実現できるのだということを立証した3人は。こんどこそ太陽とシスコムーンを土台にして、それぞれの舞台に歩むことができるのではないだろうか。
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    *priest [#z8b71ee7]
    **邦楽SALAD14th 2004年1月25日 長野県伊那市 伊那文化会館 [#n14a8982]
    ><yuni>
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    邦楽SALAD14th行って来ました。
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    あんまり事前にオフィシャル掲示板に「寒い」とか書きすぎたせいか、遠方からの知った顔が見られませんでした。オフィシャル板よりさらに詳細なレポ。yuni
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    まず邦楽SALADという企画、長野県伊那地方の邦楽関係者の方々が流派を越えて集まり、長野県伊那文化会館と共催する自主企画公演です。出演者自らがスタッフとして企画づくりからチケット販売までかかわるまさに手作りライブだそうです。~
    といってもさすがに14回目ということもあって、とってもレベルが高い音楽会でした。
    開場の伊那文化会館は長野県立の文化施設、同様のものはあと松本にあるだけ。とっても格式高い本格ホールです。開演前にすでに200人以上が行列をつくり、大ホールの1階はほぼ埋まる大盛況800人以上は入ったようでした。~
    会場のロビーでは、煎茶道の方による茶席が用意され、おいしいお茶が振る舞われていました、がそんなことは知らなかったので、自販機でお茶を買って飲んでしまった私は、とりあえずそのままホールへ、最前列のやや右側に席をとりました。音響的にはベストではないのですが、今回は特に間近でコミを見たかったから。正面だとちょっと恥ずかしいし唄っているときの横顔が好きなのでこの位置へ。~
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    邦楽ど素人の私ですが、priest登場までも存分に楽しめました。~
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    冒頭は「夜明け」と題する、太鼓と尺八の曲。真っ暗なステージから太鼓と尺八の音が響き渡り、夜明け前の闇からから一気に光の世界にと変化していく様を表現。迫力のあるオープニングでした。~
    琴と尺八の合奏曲「祭花」 - 糸遊一番・二番 -。この手の合奏はよほどピッチがあわないと、ガチャガチャとノイズがめだってしまうのですが、とってもきれいな響き。レベル高いです。
    ~
    ここで最初のゲスト穂積大志さんが登場「幕間三重」という、歌舞伎の幕間に演奏される、三味線の曲弾き的な曲を披露してくれました。津軽三味線はよく聴くのですが、長唄三味線の曲弾きは江戸時代以来の歴史があるとか。足台に片足をのせて立って演奏するというスタイルもはじめてでした。なんとも江戸の「粋」をかんじさせる名演でありました。~
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    続いては「十七弦二面の為の一章」ベース琴として宮城道雄によって大正時代に開発された一七弦の合奏、もともと二重奏の曲を二群にわかれた合奏で。曲調もふつうの邦楽というよりは「現代音楽」調でけっこうリズムの激しいもの。琴を見直す大迫力でした。~
    続いては、地元で活躍するサックス奏者で作曲家の荒井  さん作の「哀歌」。~
    ピアノと尺八三群のアンサンブル。哀しくもどこか甘い調べをこれでもか!と堪能する感じ。~
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    ここで休憩、ロビーで煎茶をいただく。~
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    いよいよpriestのステージです。~
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    ホールはまたしても真っ暗に(本当に何も見えないほどの闇を実現できて素晴らしいホールです。)~
    そして、かすかな機械音とともに、オーケストラピットがセリ上がり、照明があたると、思わず会場からウァ~という声が「きれい」なのです。~
    黒の上下にパープルの着物を粋に軽くあしらったコミの衣装が、本当にきれいでした。~
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    最初は「progress」、こういう大舞台での最初の一曲はたいへんなものです。タイトルどおり確かに前進してます。「風穴」のときには表現しきれなかった、ヴォーカルのなかに細かく織り込まれた民謡的なが、これはただのポップスではないことを印象づけます。~
    アレンジもよりシックに、J-popテイストと和の融合がアコースティックなバックでいきてました。~
    続いて、十八番の「外山節」。Jazzyな雰囲気がさらに磨かれています。間奏部ではコミのよりjazz的なアドリブ的なスキャットに尺八がうまくかみあってきました。CDの張りつめた空気とちがい、ぐっとソフトな印象。ヴォーカルの「コラサーノサンサー」のフィニッシュがこのときのpriest感でした。~
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    初見参の伊那の人々もこれでしっかり捕まえられた感じ。~
    やっぱりコミの唄いい(特に声の魅力が素晴らしい)~
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    そして「里夜唄」。「Bojani」のとき聴いてないのですが、「風穴」のときの押さえつけられたものが爆発したような激しい雰囲気とは違って、ぐっと大人のJazzの味付けで、なおかつこの唄が本質的にもっている「祭り」的なイメージが広がります。メンバー紹介をこの曲中で。ここですっかり気分もリラックス、もう会場全体がpriestの世界に染まっていました。~
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    「生まれる音」この唄でもヴォーカリストコミと、もうひとりのヴォーカル(尺八)アキのいいところがでまくり。いい声、いい唄だなぁと惚れ惚れしてしまうのです。~
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    あっというまに最後の曲「ソーラン節」~
    歌うまえに、コミは「みんながノリノリになるまで歌い続ける」なんて言ってましたが、最初から手拍子で大盛り上がり。それでいて聴かせどころでは手拍子が止み皆コミの声に引き込まれるように聞き入ってました。すばらしいお客さんたちです。~
    「takioのソーラン節」が20世紀のアレンジを代表するとしたなら、priestは21世紀を象徴するあたらしい「ソーラン節」を生み出しつつあります。一言で言えば「楽しい!」。パーカッションの熊谷さんの派手なアクションが大受けしてました。~
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    もうふつうのライヴだったら絶対にアンコールの嵐というところですが、後があるのでここで司会者とコミの幕間トークに。priestの名の秘密が明かされたり、「民謡ジュークボックスっていわれるんですって?」と司会者にのせられて「地元のみなさんの前で唄っていいですか」とコミ、会場は大拍手。地元の「伊那節」を、でも遠慮してかちょっとしか唄ってくれませんでしたが、フルコーラスやっても大受けまちがいなしでした。まぁあとが控えていたのでこのくらいにしたのでしょうが。まだまだ聴き続けたい(唄い続けたかったでしょう?)priestでした。~
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    第三部は和楽器大合奏による協奏曲風民謡メドレー、大ステージを埋め尽くした琴と尺八のなかでアキ君のソロ、美しい音でした。~
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    このライヴ、お客さんのほとんどが地元の邦楽関係者で自らも楽器をやる人が多かったと思われます。少なくとも和の音楽については聴く耳を持ってる人たちばかりです。そしてほとんどの人がほぼ何の先入観も無しでproestに接したわけですが、最後には会場全体が熱烈な拍手を送るほどに、priestの音楽は人々の心をつかんでいました。~
    コミがMCで繰り返していたのは「日本の音楽の良さをもっといろんな人たちにわかってもらいたい」ということ。この会場の人たちの多くは、現代に生きながら日本の音にかかわっている人たちでしたから、ふつうのライブとは違った「共感」をこめた拍手が広がっていったようでした。みんなpriestを応援したいという気持ちを持ってくれたような気がします。~
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    はるばる寒さの中、遠い信州まで来てくれてありがとう、でも来た甲斐はあったね。~
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    ところで天気。良かったのですよ。朝は冷え切ってましたが、昼間はおだやかに風もなく。雪が降ったら来られなかったと話していた人もいました。~
    帰りの高速では一瞬吹雪になったので、本当にいいタイミングでした。~
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    信州いいところでしょ。今度はもうちょっと北の方にも来てください。~
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    なんとか昼頃に伊那市に到着した私は、伊那名物ローメンをもちろん食べました。~
    事前に調べておいた資料を持っていくの忘れたので、とりあえず飛び込んだ店で食べたのですが・・・、もういちど出直します。
    **『Bojani in X'mas』 [#p7ba6350]
    2003.12.23 Tue 下北沢440 four forty
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    **priest1stLive「風穴」 [#l7c9a522]
    [[太陽とシスコムーン>ライヴレポート/太陽とシスコムーン]]